いもいち様 サインロゴデザイン

まずはサインロゴのモチーフの検討から着手しましました。
いもいち様のイラストレーションの持つ艶がありながら儚さを感じる世界観と、人間以外の生物を多く扱われている作品から、「有機物」と「無機物」を2大テーマとし、それぞれ複数案のご提案をしました。

「有機物」のテーマからは3案ご提案をしました。

●A-01 : 「ミトコンドリア」をモチーフとした案

人間だけでなく、動物、植物、人外など、様々な「生物」を題材として扱われている作風から、人間・動物・植物を含む生物に共通する細胞の中の、エネルギー源である「ミトコンドリア」から着想を得た案です。ミトコンドリアの横長で楕円形のフォルムと、ぐにゃぐにゃとした有機的な器官を「imo1(1は横置きにした形状）」の文字で構成。

●A-02 : 「脳」をモチーフとした案

イラストレーションの世界観のコンセプトや物・衣装の設計をとてもロジカルに、念入りに練ることを大切にされ作り上げられている一方で、
出来上がった作品は、ぬるりとした艶と眩しい光があり、その中に差し込むビビッドな配色が、見た人の感覚を直接刺激する作品であることから、
左脳（ロジカル）と右脳（感覚を刺激するもの）をフルに使われ作り上げられていると考え、サインのモチーフを「脳」としたものです。「いもいち」の文字で横向きの脳の形を構成しています。

●A-03 : 「ニューロン」をモチーフとした案

A-02の「脳」をモチーフとした案から、さらに脳を構成する細胞である「ニューロン」から着想を得た案。
世界観を創り上げるための脳の根源であるそれの形状は、それ自身の形状とは別に、何かが中心から弾けたような、いもいち様の作品のハッとするような色使いや、何かが小さくどこかでふと弾け生まれた瞬間の様子もイメージしています。この弾けるような形状は「imoichi」の筆記体記述を、何かを囲うように配置し象られています。

「無機物」のテーマからは2案ご提案をしました。

●B-01 : 「降りそそぐ光」をモチーフとした案

イラストレーションの世界から感じられる「神々しさ」「神秘的」「光」をモチーフとした案。
空から降り注ぐ細く鋭い天からの光と、それにあらがいながら生きている生物からの反射光をイメージしました。
「イモ1(1は横に倒した形状）」の文字を、右上から降り注ぐ光を「イ」と「1」で、地面へ着き、また天へ反射していく光を「モ」の最後のハネ部分で表現しています。

●B-02 : 「光輪」をモチーフとした案

B-01から、さらに「神々しさ」を強く出し、「神様の後光・光輪」をイメージした案です。
「IMO1(1は横に倒した形状)」の文字を中心に重ね、神様の光輪と、そこから放たれる眩しく強い光を表現しています。

それぞれのサインは、納得のいく形ができるまでスケッチをしました。